秋野かよ子詩集
『梟が鳴く―紀伊の八楽章』
秋野かよ子さんは、生きものたちの底知れぬ生態に眼を凝らし耳を澄まし、その豊かな色彩や音色から詩の言葉を取り出してくる詩人だ。
(帯文:鈴木比佐雄 解説文より)
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栞解説:鈴木比佐雄 |
四六判/144頁/ソフトカバー ISBN978-4-86435-096-9 C1092 ¥2000E |
定価:2,160円(税込) |
発売:2013年2月5日
【目次】
序詩 はな
一章 早春の囁き
早春の囁き
春のみぞれ
沈丁花の香り
早春の雨
春の風
早春の苦味
花風
春のスケッチ―水色・青・緑・赤
二章 さくらの夢
さくらの夢
夕凪の花
どこまでも
地に帰る
白木蓮
樫の木
春の声
春の蜘蛛
花が光る
春の終わり
大地のバルトーク
三章 若葉の頃
若葉の頃
鳥が植えた大木
青サギ
野良豆
新芽
青虫
踏まれても
五月の色
四章 梅雨の梟
梅雨の梟
雷が響く
湿度
潮騒
泰山木の花
みらいの顔
初夏のかおり
初夏の匂い
五章 盛 夏
黒影
夏の声
夏の日 四篇
波
川
スイカ
素麺
カンナの花
鮎
かぶとむし
夜盗蛾
風吹く夏
盛夏
夏の終わりに
六章 秋を呼ぶ天
秋を呼ぶ天
ゆらぐ秋
耐えている九月
やさしい十月
秋の雨
コスモス
黄色い実
キンの葉っぱ
梟が鳴く
七章 冬のお日さま
冬のお日さま
冬のうら山
冬
町の音
風邪の熱
ほほ笑み
八章 真冬の木々たち
雪のことば
白いもの
炊きたてのご飯
真冬の木々たち
山のもの
冬の野菜
白い煎餅
春のならわし
あとがき
略 歴
詩篇
「梟が鳴く」
夜更けに
梟が鳴く
秋の終りを告げにきた
山の西の いつもの場所で
ほほー ほほー と鳴く
夜を見守るように
夜に思索をするように
闇の深さを 計っている