志田 静枝 (しだ しずえ)
経歴
1936年 長崎県生まれ
1999年 第一詩集『夏の記憶』(ひまわり書房)
2004年 第二詩集『菜園に吹く風』(ひまわり書房)
(「現代詩・平和賞」同人奨励賞)
2007年 詩誌「秋桜・コスモス文芸」創刊
2013年 第三詩集『踊り子の花たち』(コールサック社)
所属「関西詩人協会」 「日本現代作家連盟」 「秋桜・コスモス文芸」 「ぱさーじゅ」
【詩の紹介】
日記のように
一枚また一枚ページをめくる
サクサクと嚙みしめる
深い海で帆立貝との散歩
今日の日はキラキラと
夏の暑い日
一枚また一枚ページをめくる
サクサクと嚙みしめる
海育ちの私も泳ぎながら
戯れた海老たちとの思い出
故郷 長崎の浜辺を
いつかゆかりを求めて
私も旅に出よう きっと
忘れられない人との出会い
胸を震わす感動があると
人生ってそういうものだから
種の配達人
シャボン玉のようにふわふわと
何処までもとんでいけるなら
私は配達などしない
たとえばタンポポの種のように
風に乗って遠くまで飛んでいけたら
私は配達お断りだ
そ知らぬ顔で居ようかと
おもったけれど
君はあまりにも大きくて
自力では動けないのは気の毒だもの
種の身になってあげたのさ
梅雨が過ぎれば夏
その頃になると軽やかに
枝葉をのばして
あっという間に見違える逞しさ
白い花房をつけてくる
二日三日と畑への足が遠のく日
再びのお目見えに
きっと驚くだろうその姿に
君の名は刀豆
なた豆だなんてぴったりの名前だ
君を入れている袋を大事そうに
抱いて帰った私の友人たち
君の巨大な姿に驚くだろうな
顔が浮かんでくるよ そのあとは
蜂の子が喧しく私の耳を刺すだろう