書籍一覧 新刊
髙橋正人
『高校生のための思索ノート ~アンソロジーで紡ぐ思索の旅~』
ふくしま創生の物語が、今、始まる。学ぶことこそが、未来を創造する。学ぶことによって私たちは未来とつながることができる。震災にも負けず学ぶ瞳があった。避難所となった多くの体育館で肩を寄せ合いながら一冊の書物をくいいるように見つめていた小学生がいた。被災後の厳しい環境の中で、寒さに凍えながらも、大切にしていた教科書を心の糧として学び続ける高校生がいた。ふくしまの子どもたちにとって、学ぶことは、生きることであった。(あとがきより)
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A5判/80頁/並製本 ISBN978-4-86435-503-2 C0337 |
定価:1,100円(税込) |
発売:2021年11月16日
目次
はじめに ~迷い子から始まるアンソロジー~
1 是枝裕和「ヌガー」と迷い子体験
2 『神様2011』と東日本大震災
3 『貝に続く場所にて』と〈距離〉
4 『夢十夜』における痛みと記憶
5 ごんをめぐる二つの〈喪〉
6 『お手紙』~回復の物語~
7 『モチモチの木』と〈峠〉
8 『海のいのち』~「息」の物語~
9 『少年の日の思い出』(Jugendgedenken)
10 『汝は、塵なれば』~小高にて~
11 『漫画家残酷物語』と回想
12 映画『トゥルーマン・ショー』
13 『東京物語』における生と死
14 『手の変幻』と東京オリンピック
15 吉田とし『きみはその日』
16 ネルヴァル『シルヴィ』体験
17 国元東九郎『算数の先生』の魅力
18 隠れたベストセラー『学習指導要領解説』
引用・参考文献
あとがき ~生涯の書物としての『ごんぎつね』~
略歴