書籍一覧 新刊
照井翠 エッセイ集
『釜石の風』
東日本大震災時、著者は岩手県釜石市の高校教師だった。<春の星こんなに人が死んだのか>など、悲惨な震災体験を詠った句集『龍宮』は、蛇笏賞候補に。震災で傷ついた人々の心に響いた俳句は、どのように生まれのたか。犠牲者への鎮魂の祈り、被災地が立ち上がろうとする心の現場を描く。
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46判/256頁/並製本 ISBN978-4-86435-377-9 C1092 |
定価:1,650円(税込) |
発売:2019年3月1日
目 次
Ⅰ 釜石 盆風景
釜石発リアス行き
釜石 盆風景
熱闘! 俳句甲子園
マリモ物語
舟越桂さんが釜石に
舟越桂 移動展覧会
俳句があってよかった
照井翠第五句集『龍宮』三十句抄
Ⅱ 釜石の風
1 魂のボート
2 呑ん兵衛横丁の師走
3 人生に夢を描く
4 川は、死なない
5 三月を愛さない
6 ゐないが、ゐる
7 震災から三年
8 チリからの津波
9 南リアス線の旅
10 天使になった少女
11 ふたたび、喪う
12 天災人災を乗り越えて
13 「SL銀河」で星めぐり
14 先輩 宮沢賢治
15 須賀川 牡丹供養
16 いのちを繫ぐ教え
17 センター試験臨時試験場
18 月命日、大槌にて
19 卒業式と「ラブ注入」
20 花のもと、円覚寺にて
21 釜石呑ん兵衛横丁
22 俳句甲子園とNさん
23 戦争と世界遺産①
24 戦争と世界遺産②
25 戦争と世界遺産③
26 三陸沖の深海
27 海の生態系の危機
28 不漁つづきの浜
29 遠藤未希さん
30 震災とストレス
31 センバツ甲子園①
32 センバツ甲子園②
33 熊本地震に思う
34 避難所でのこと
35 うつ病を乗り越えて
36 戻れない故郷
37 台風10号、三陸に上陸
38 月見の宴
39 鮭の生き死に
40 アートの持つ力
41 さよならを言うために
42 この涙が涸れるころ
43 さようなら、釜石高校
44 白鳥の湖
45 夢をもう一度
46 石楠花御殿
47 私のなかの海
48 月下の蟹
49 大島のひと
50 岩切潤さんのこと
51 釜石まつり
52 白鳥のことば
53 髪を切る
54 「大丈夫です」
55 地球のリズム
56 本当の豊かさとは?
57 ケヤキのジョー
58 死者の遺した教え
59 自然災害の意味
60 凶暴な余震
Ⅲ 沈黙と鎮魂
沈黙の詩、俳句
―東日本震災を詠む―
そこにある「花」
命の花、ふたたび
沈黙と鎮魂
世界文学としての俳句
Ⅳ 海を求める心
泥まみれのお雛さま
漂流者
白い泥
泥と雪
ひとつの海
海を求める心
被災地の今
人は、何を語ろうとするのか
あとがき