書籍一覧 新刊
池下和彦詩集
『父の詩集』
世に母の詩集は山ほどあります。くらべて父の詩集の景色は、さびしいといえるかもしれません。その枯れ木の山の多少のにぎわいになってくれるとすれば、望外のよろこびです。(「あとがき」より)
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四六判/168頁/ソフトカバー/ISBN978-4-86435-157-7 C1092 ¥1500E |
定価:1,650円(税込) |
発売:2014年4月24日
はじめに 池下 和彦
修身
ちっとも
大切なこと
について
カタログ
模様がえ
置 床
ようやく
手わけ
乗りおさめ
身のうち
時 季
一 着
再 開
作 業
水やり
まったいら
父の詩集
あいだ
メッセージカード
利き耳
白 目
誰 何
曜 日
ふふふ
提 灯
うかつ
メッセージカード2
ひかえめ
さらし
卒塔婆
一夜飾り
気 合
灰ふるい
不意うち
夢うつつ
うぬぼれ
たちぎえ
招 待
花粉症
資 源
関 心
現 物
音 量
静けさ
ご相伴
声 援
ねがいごと
虫
レンズ
コンサイス
事 実
うわのそら
ぶ ん
半目勝ち
交換メモ
稽 古
となり同士
真 理
直 会
代がわり
リクエスト
点描画
気持ちの問題
引き算健康法
薬の本
湯あがり
履きもの
付き添い
こっそり
だめもと
加 減
生存確認
閉 口
あんこうなべ
牛 丼
百 匁
味
習 慣
心組み
だいたい
まえの晩
やりとり
やりとり2
む き
完 勝
山括弧
丸ごと
ひょいと
酸素吸入器
翻 意
手 順
もろもろ
だんじて
兆 候
三文字
狼じいさん
父のばあい
でむかえ
事情聴取
飼 育
のろけ
よしなに
よしなに2
こりごり
ルーツ
庭 石
たいがい
由 来
まるで
処 分
ま だ
左 遷
経 緯
とっくに
つじつま
おみとおし
そ れ
すこしばかり
わけへだてなく
うっとり
添えがき
すなおに
くぼみ
あとがき
蛇足ながら
「手わけ」
金平糖をかってきてほしいという
近所の店になかったという
翌日ほかの店をまわってかってきたら
「うちにあった」と父は大きな缶をさしだす
非常用の乾パンに金平糖がまじっているというのだ
「よく気づいたね」と私は感心する
父は得意顔で金平糖をほおばり
手わけして息子は乾パンをたべる