書籍一覧 新刊
董振華 聞き手・編著/高野ムツオ 監修
『語りたい俳人 師を語る友を語る ― 24人の証言 下』
俳人の人生が死によって完成するならば、その真の姿は、死後の証言によって見えてくるだろう。弟子や友であった24名の俳人たちが語った、愛憎・恩讐・葛藤・苦悩・収穫・結実・栄光の姿が、現代の私たちにいきいきと浮かび上がってくる。(堀田季何)
A5判/336頁/上製本 ISBN978-4-86435-646-6 C0095 |
定価:2,750円(税込) |

董振華 聞き手・編著/高野ムツオ 監修
『語りたい俳人 師を語る友を語る ― 24人の証言 上』
本書が、これからの俳句を探る得難いヒントの宝庫であると信ずる。
昭和百年、戦後八十年の今年を記念すべき二冊として、一人でも多くの俳句愛好者に読み味わってもらうことを心から願っている。(高野ムツオ「監修者 まえがき」より)
A5判/312頁/上製本 ISBN978-4-86435-645-9 C0095 |
定価:2,750円(税込) |

森義真
『石川啄木と故郷人(ふるさとびと)』
森義真氏は、詩集『あこがれ』・創作「はてしなき議論の後」、歌集『一握の砂』・『悲しき玩具』、小説「雲は天才である」・「我等の一団と彼」、評論「弓町より(喰ふべき詩)」・「時代閉塞の現状」などを書き上げ、二十六歳二ヶ月で他界した天才石川啄木の実相を、約八十名の故郷人の証言を通して浮き彫りにした。(鈴木比佐雄 解説文より)
解説 鈴木比佐雄 |
四六判/432頁/上製本 ISBN978-4-86435-642-8 C0095 |
定価:2,750円(税込) |

崔龍源
『崔龍源全詩集・全歌集』
本書の詩や短歌やエッセイなどを読めば、崔龍源が書きたかった小説が『遠い日の夢のかたちは』のようにおぼろげに、一人ひとりの心に多様な物語として湧き上がってくると私は信じている。崔龍源の目指した「地球人」の文学思想や生き方が多くの人びとの心に住み着くことを心から願っている。 (鈴木比佐雄 解説文より)
解説 鈴木比佐雄 |
A5判/528頁/上製本 ISBN978-4-86435-643-5 C0092 |
定価:5,500円(税込) |

青木善保詩集
『風と山人』
青木氏は、90歳を過ぎても精神的には新たに挑戦していく若さを持続している。この時代の様々な問題の根底に存在する大切なものは何かという、本質的な問いを発してそれを探究していく思索的な詩篇を試みている。その姿はこの世界において何が尊いかを絶えず個の原点に立ち還りながらも、新たな他者と共生していく地平を浮き彫りにさせてくれ、生きることの意味を豊かに示してくれている。(鈴木比佐雄 解説文より)
A5判/144頁/並製本 ISBN978-4-86435-644-2 C0092 |
定価:1,870円(税込) |

中津攸子
『万葉集成立の謎』
本書は、『万葉集』の編纂者であると言われてきた大伴旅人・家持の親子の観点から、『万葉集』二十巻の成立過程の謎に関して事実を踏まえながらも、想像力を駆使してその謎の闇に光を当てていく試みだ。大和朝廷の軍事を司っていた大伴家がなぜ『万葉集』の編纂を志し実現していくのか。旅人・家持たちの心にも分け入っていく。私たちを古代史と古代文字の深層へといざなってくれる。 (鈴木比佐雄 解説文より)
四六判/224頁/並製本 ISBN978-4-86435-640-4 C0095 |
定価:1,870円(税込) |

浅見洋子 日英詩集
『独りぽっちの人生(せいかつ)―東京大空襲により心をこわされた子たち The Struggling Children of the Tokyo Air Raids』
米軍による東京への空襲は昭和20 年3月10 日をはじめに、4月5月と大規模に3回くり返され、死者は推定105,000人以上にのぼった。東京市街地の6 割が焦土と化した。成人男子の大半が戦場に召集され、女性や子どもなど社会的弱者が空襲被害者となった。辛くも生き残った人の多くは、孤児となったり、障害を被ったりしていた。戦争孤児らは全国で3万人以上と言われた。 (弁護士・原田敬三「跋文」より)
翻訳 岡和田晃 |
A5判/160頁/並製本 ISBN978-4-86435-641-1 C0092 |
定価:2,200円(税込) |

中山たかし
『独り言も、良いかも』
「独り言」を突き詰めていくと、当たり前のことだが、自分は一人で生きているのではなく、宇宙・自然や社会の多くの人びとのおかげで命をつないでいることに気付き、奇跡のような「運命のいたずら」によって、自分の存在が天命として「生かされている」ことに気付くのだろう。その意味で中山氏の「独り言」は、英訳のsoliloquy やmonologue と言った良く練られた演劇的な「独白」に近いかも知れない。( 鈴木比佐雄 解説より)
四六判/168頁/並製本 ISBN978-4-86435-639-8 C0092 |
定価:2,200円(税込) |

杉山一陽句集
『案山子』
「絵は人生を映すもの」という、私の絵描きとしての立ち位置の通り「俳句は人生を映すもの」という立ち位置で、この句集『案山子(かがし)』を作りたいと思い立ちました。
(あとがき より)
四六判/248頁/並製本 ISBN978-4-86435-638-1 C0092 |
定価:1,980円(税込) |

櫻井利子遺句集
『手は翼』
天の川櫓臍(ろべそ)きしませ亡父(ちち)がゐる
遺句集『手は翼』の上梓は素晴らしいことです。
きっと浄土から俳句を送ってくるかも知れませんね。
櫻井利子さんどうぞ安らかにお眠りください。
(滝口照影:南総俳句会主宰 序より)
四六判/160頁/並製本 ISBN978-4-86435-633-6 C0092 |
定価:2,200円(税込) |

坂本梧朗
『見果てぬ夢―堺利彦伝 』
坂本梧朗氏は堺利彦の言う「恐喝的軍備拡張と詐欺的外交政略との外なき今日」とは、120年後の地球規模での経済格差や人種・男女差別が蔓延し、AI兵器で領土も民衆も破壊し合う21世紀でも同じことが言えると考えている。そして利彦のような家族や人間を大切にする社会主義を役立て、それを日本に応用しようした思想・実践家たちの足跡を現代に問い掛けている。 (鈴木比佐雄 解説文より)
四六判/512頁/上製本 ISBN978-4-86435-632-9 C0093 |
定価:2,200円(税込) |

古道正夫詩集
『S村点描』
最後まで読み終えると、果たして「S村とは何であるのか」という問いが湧き上がってくる。もしかしたら「S村」とは、私たちの住む地方の市・町・村であり、実はこの国の近未来であり、何度破壊されても立ち直っていく底知れぬ力を秘めた民衆たちがいる村なのかも知れないと考えさせられるのだ。すると連作散文詩「S村点描」とは現代の予言の書であると言えるだろう。 (鈴木比佐雄 解説文より)
A5判/152頁/上製本 ISBN978-4-86435-634-3 C0092 |
定価:2,200円(税込) |

脱原発社会をめざす文学者の会編
『原発よ、安らかに眠り給え』
日本に徘徊しているのは、まだ“明るい未来の原子力” を夢見ているゾンビたちの群れであり、彼らには棺を掩って優しく囁いてやらなければならない。“安らかに眠りなさい、過ちはもう(イヤというほど)繰返したのだから” 。(川村 湊 序より)
四六判/160頁/並製本 ISBN978-4-86435-635-0 C0095 |
定価:1,650円(税込) |

藤田博
『藤田博著作集 第二巻 全詩集Ⅱ』
第四詩集『マリー』と第五詩集『リラ 立原道造に寄せて』で、藤田氏がマリー・ローランサンと立原道造に妖精や聖霊を見出して、二人に寄り添いながらこれほどの連作詩集を書き記したことは稀有な試みだった。それほど藤田氏にこの二人の存在から行く手を照らされた畏敬の念があったからに違いない。二人を評価する多くの人びとにもこの試みを読んで欲しいと願っている。
(鈴木比佐雄 解説文より)
A5判/496頁/上製本 ISBN978-4-86435-550-6 C0392 |
定価:3,300円(税込) |

岩上和道
『銀鼠髪のオデュッセウス』
最終連は丸も点もない一切息つぎのできない「意識の流れ」、「内的独白」で終わるのだった。この最後の場面からまた新たな物語が読者の中に生まれる予感を残して筆がおかれた。ホメロス、ジョイス、そして岩上氏に新たに構想された「オデュッセウス」(ユリシーズ)はきっと誰かによって書き継がれていく永遠の物語なのだろう。(鈴木比佐雄「解説」より)
四六判/288頁/上製本 ISBN978-4-86435-630-5 C0093 |
定価:2,200円(税込) |

趙南哲
『韓ドラの素晴らしき世界』
現代劇ドラマを中心にして、私が感動し、素晴らしいと思った韓ドラ作品を紹介し、その作品が提起する社会問題や、人生の生き方を解説していこうと思う。
(「プロローグ」より)
四六判/264頁/並製本 ISBN978-4-86435-628-2 C0074 |
定価:2,200円(税込) |

風守詩集
『希望の詩魂』
風守氏の『希望の詩魂』とは、この世界の過去・現在の多様な問題点を自ら考えようとする詩作的言語の試みであり、「知らない罪」を克服し他者と共に未来を創り出そうとする努力が希望なのであろう。異なる他者の中にも自ら同じような本質的で想像力に満ちた「白い文字」が存在することに気付き、それを共有するために詩作が続けられている。そんな本来的な対話を促す「白い文字」の試みを読み取って欲しい。 (鈴木比佐雄 解説文より)
A5判/208頁/並製本 ISBN978-4-86435-631-2 C0092 |
定価:1,870円(税込) |

熊谷直樹
『妖怪絵巻~化け猫日記』
\さあ さあ/
寄ってらっしゃい 見てらっしゃい
塗り壁に あずき洗いに 子泣きじじい…
おもしろ妖怪 大集合だよ!(帯文より)
A5判/192頁/並製本 ISBN978-4-86435-623-7 C0092 |
定価:1,650円(税込) |

勝嶋啓太
『妖怪絵巻~でも くよくよしててもしょうがないから』
\さあ さあ/
寄ってらっしゃい 見てらっしゃい
アマビエに 座敷童子に トイレの花子さん…
おもしろ妖怪 大集合だよ!(帯文より)
A5判/192頁/並製本 ISBN978-4-86435-624-4 C0092 |
定価:1,650円(税込) |

熊谷ユリヤ詩集
『地球上に遍在するガザ・ウクライナ』
熊谷ユリヤ氏は本詩集によって、ガザ・ウクライナの痛みは私たちの痛みではないか、と私たちに激しく問いかけているように思えてくる。(鈴木比佐雄:帯文より)
A5判/136頁/上製本 ISBN978-4-86435-627-5 C0092 |
定価:2,200円(税込) |
